2011年11月24日木曜日

「起きたことはすべて正しい」

「起きていることはすべて正しい」の本は読んでないけど、「起きたことはすべて正しい」は疑いようがないよな。事実であるという意味では。

不景気も震災も放射能漏れも特定の誰かのせいにすることは無理だと思うけど、事象としてそこには存在している。それを否定したり理由を考えたり犯人を探したり…、やるなとは言わないけどどこかの段階でそれは大事な事ではなくなって、今、目の前の状況に対してどうするか、未来をどう作っていくかが大事なんでしょう。抗いようのないことに巻き込まれたとしても、その都度、考えて動いていくことが大事じゃないのかな?

起きている事象、自身が置かれた状況が、過去の自分自身の選択の連続がそれをもたらしたのだとしたら、そんなことを愚痴ることに何の意味があるのだろう? それは他人からの同情を期待したただの自己保身のための言い訳じゃないのか。

「起きたことはすべて正しい」
目の前の事象を直視できないんだったら、いつまでたっても変わらない。むしろ悪化する。ジリ貧になる。

ユリウス・カエサルの言葉に有名なのがあるね。

「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。 多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない。」

厳しい現実を直視することから始まると思うよ。




多分ね。

2011年11月22日火曜日

そういえばさ

オフィシャルブログってよく見かけるけど、そこで言うオフィシャルってなんぞ?

反省

先月あたりからデスブログ的な能力を開花させつつあり、反省の意味を込めてブログタイトルをあらためました。
きっかけはfacebookのやりとり

・わたし
Flash はまだまだイケるよ!なレポートを書く → モバイル向けFP終了のおしらせ
2012年はAmazonがスゴイことになるよ → Kindle Fire が不評

しばらく何も言わないほうがいいのか。。。


・頂戴したコメント
take3000オフィシャルブログ『たけはらですが?』

デスブロガー?

◯原さんと呼ばせていただきます!!

逆にこれは考え方によっては有効利用する手立てもあるのでは…

ブログのタイトルに「虚構」と付ければ解決?

終わりを告げるなんとかかんとか・・・w

これでL-1チャンプに次ぐ、新しい称号を得ましたね!おめでとうございますw



年内はこれで行くと思います。



多分ね。

2011年11月18日金曜日

ツールがサブスクリプションになる件について一言いっておくか(妄想)

その時々にあう必要最小限の機能を実装したツールを使うことになるでしょ。
ツールベンダーはぼんぼん新しいツールをだすわけですよ。
過去作ったものは過去のニーズにあわせて作っているんであって、それを無理やり今や未来に適用しつづけるのはしんどいでしょ。
だからサクサク新しいの作る。

それを実現するには、パッケージ販売じゃだめ。むり。おっつかない。ていうかユーザーに殺される。
でもサブスクリプションで対象製品を増やしていくなら、あら不思議、新しいツール使っても追加料金かからないのねウヒョー。となる。

この施策が成功すれば、ソフトウェアのライフサイクルは大きく変わると思うし、ツールベンダーの戦略も当然変わる。


多分ね。


この戦略を上手く回すにはUXが重要になります。
「やりたいことがなるべくすぐできるツール」が重宝されます。
「クリエイターのクリエイティビティを殺さない(揮発させない)」ことが重要です。


多分ね。


きっとエンジニアにはこれまで以上に、無限の住人の卍さんみたいな器用さが求められるんですよ。


多分ね。


※もちろん、そういう早いライフサイクルが向かない製品もある

セミナーの告知が完了

セミナーの告知が終わって一段落。
セッション一つと対談コーナーのコーディネートもあるから、こっからが大変なんだけど。
あと司会進行か(苦い笑い)

今回、私たちが掲げたテーマはすごい難しいものだと思う。いろんな意味で。
いろいろ心配。そして早くも胃が痛い。
(モヒカンな人がだまっちゃいないだろうとかねw)

でもそろそろ、自分たちの世界から飛び出て、本当の勝負をしなくちゃいけならないんじゃないかという気がしているんだな。

コミュニティで出会った仲間と一緒に新しい何かに(特に仕事で)挑戦するっていうのは、コミュニティに対する最大の奉仕じゃないかと思う。
そして正方向の大きな因果ループが回りだすきっかけにしたいと思う。
(それは継続することが一番大事なんだけど)

もし、よかったら、私たちの新しい取り組みにご賛同いただけましたら、ご来場いただくか、お友達にオススメするか、もしくはつぶやくか何かしていただけるととても嬉しいです。
http://classmethod.jp/seminar/eiwa-cm-seminer/


話は変わって「オススメの本を一冊おしえて」といった主旨の企画があって(わざとぼかしてます)
「今の私が選ぶなら」というところを軸足にしたら真っ先に「リーン開発の本質」が思い浮かびました。
Agile Japan 2009 で基調講演をされたメアリー・ポッペンディークさんが書かれた本で、たまたま前の方に座った私は図々しくもメアリーさんを初めとするスピーカーの方達からサインを貰ったのでした。その時のサインがこちら。



人生って不思議ですね。しみじみ。

2011年11月1日火曜日

レポートにまつわるエトセトラ

11月1日、私の書いた Adobe MAX のレポート記事が CodeZine に掲載されました。

【Adobe MAX 2011】Flashは死んでしまうのか?

なんであのセッションを選んだのかーとか、それをするにいたった背景などもこっちに書いておこうかと。
あのレポートを読んだ方はなんてくだけた記事なんだろうと思ったかもしれませんが、脱稿前はもっとくだけた記事だったのでした。あと翔泳社さんに送るにあたり、さすがにそれはまずかろうという箇所もカットしたので、そのあたりもこっちに載せておきます。

■背景
本来、この時間帯は"Flex, Ruby on Rails, and the Cloud"というセッションを受講する予定でした。Ruby って案件数がかなり増えてきたし、技術者に人気あるし、日経新聞あたりに「ツイッターはオープンソースソフトウェアのルビーでできている」云々と紹介されたりするわけで、今後、Flex + Ruby はかなり来るでしょう!と。それにクラウドなんて言ったらもう時代の寵児じゃないですか!と。「乗るしか無いだろこのビッグウェーブに!」なわけですよ。
しかし、Adobe MAX のプログラムは非情です。同じ時間帯に"Flex and EnterPrize Java"なんていう、RIAで受託で業務システム野郎なら是非とも聞いておきたいセッションとかぶっています。ある意味、Ruby vs Java。それなんてエロゲ踏み絵? 結構な時間をかけて悩んで出した結論は Ruby でした。まー、Java の方は一緒に行く他の人達が受講するよね、と。だから涙を飲んで Ruby なわけです。ビッグウェーブ乗らなきゃー!
それからしばらくして、MAX野郎のページ(http://www.adobe.com/jp/joc/max2011/team/)に私が受講する予定のセッションが載ったのですが、あれ? Flex, Ruby on Rails, and the Cloud"はリンク切れてるよ? 公式から姿を消してるよ? あれ中止? なにこれ?
運営側でどのようなドラマがあったかは存じませんが、とりあえず油を売るわけにも行かないので別のセッションを選びます。そうしたらふと目に止まった"The Death of Flash"。なんか「闇」に通じるものがあるじゃないですか。そんなわけでシンパシーを感じた私はこのセッションを選んだのでした。はあ、前置き長かった(笑)。

この相当キテいる"The Death of Flash"というネーミングですが、ここのところ続く「Flash\(^o^)/」なニュースに対するとても冷静なメッセージがあると思いました。私も思うんですけど、巷にあふれる「Flash\(^o^)/」ニュースのほとんどって「\(^o^)/」って言いたいだけなんじゃないかと思います。Adobe もちゃんと Flash テクノロジーに拘り続ける技術者に対してちゃんとロイヤリティがあるようにロードマップを描いているように思えるし(たとえゆるやかに HTML5 + Javascript の時代に推移していくのだとしても)。Adobe びいきコメントが多くてアレですが。各ブラウザベンダーさんは本当にデベロッパーとユーザーのことを思っているのかな。HTML5 + Javascript の世界はしんどいはずだし、デベロッパーのしんどいは確実にユーザーにも影響をもたらすからね。どうもこの辺りはモヤモヤしますな(識者による有効回答求む)。

実際、どんなセッションであったのかは「翔泳社さんの CodeZine 」をご覧いただくとして、セッションレポートであるがゆえに記事には書かなかったことを補足しますか。

・世間に流れる情報量の多さがモノゴトの正しさを決めるわけではない
Flash\(^o^)/ の情報、多いですよね。きっかけはやはりあの会社のあのガジェットに Flash なんか載せるもんか一昨日きやがれー!なあの発表が原因だったのだと思います。あの発表のインパクトって相当なもんで、IT業界で働いていても RIA とかかわりが少ない人は今でも「Flash って、iPhone じゃ動かないんでしょ(ダサッ)」な反応するわけです。「おい、ちょっと待てよ!」って言いたいですよね。動かないのは(サポートされない)Flash Player であって、Flash Builder および、Flash Professional で作られた Flash のアプリは iOS 端末上で動作するわけだし。でも、あの発表のインパクトに比べたらそんな情報は小さくて多くの人の耳にはいっていないのです。なんと残念。
しかしそれ以降、なぜか Flash を嫌う人達は語調を強めてもはやいいがかりに近い Flash 批判を展開するわけです。本当に「おい、ちょっと待てよ!」と言いたい。おまえら Flash の欠点ばっかり言うてるけど、代替技術はどれよ? それは Flash の欠点をカバーできてんのかよ? 本当に代替足りえるモノだと思ってんのかよ? と。
しかし人間というのは「多い情報」に流れちゃうものです。論理的に破綻をしていても、大量にばらまかれる情報は正しく見えちゃうものです。そしてビジネスやマーケティングに関わる人達はそれを知っています。しっかり調べ込んだ論理的で適切な解説をした記事より、間違っていてもキャッチーでライトな記事を大量にばらまく方が影響力が強いのです。

・最強のマーケティング戦略「ダサいと決め付ける」
自分たちの製品やサービスの良いところをアピールするよりも、競合について「ダサい」と思わせる方が効果があります。モラル的にどうかと思いますが。。。理由はなんでも良いのです。最終的に「ダサい」と思わせるようなところに帰結するだけ。この戦略は根拠がいい加減でも有効です。前述のキャッチーでライトな記事と組み合わせて大量にばらまけばいいだけだから。単純ですが破壊力は抜群です。おかげで Flash は「iPhone に対応できない時代遅れの技術」のレッテルを貼られました。これの被害者は Flash だけではありません。他にはガラケー(フィーチャーフォン)。改めて考えると、ガラケーの何が悪いんでしょう? 電池はちょーもちます。電波をキャッチするのも強いです。電話当然できます。メールできます。SMSは標準でついてます。インターネットもみられます。おサイフ機能ついてます。音楽も聴けます。たしかにGUI はダサいかもしれませんが、外観は個性があって(私はすきじゃないけど)機能的にも充分。ヘタすると電話ですらエラーで使えなくなるスマートフォンに比べてはるかに電話としての本分を全うしています。でも今後は減っていくのでしょう。なぜならダサいと決め付けられたから。キャリアもメーカーもガラケーをダサい存在にしてスマートフォンを売るほうがメリットがあるのでしょう。本当にそれでいいのかな?

・商売人の主張を真に受けるな
前述したようなやり方はビジネスやマーケティングに関わる人のやり方です。商売人の主張です(私もマーケティングやってますけど}。しかし、いくらなんでも事実無根だったり、あまりにも極端な主張を繰り返して技術のトレンドを操作していくっていうのは、技術に対して不誠実だと思います。技術っていうのはそれを作り出す人がいるわけです。つまり技術に対して不誠実なのは、人に対して不誠実であることと変わりません。自分たちが一所懸命つくった技術が不当に「ダサい」とかいう扱いをうけて市場から締め出されたらどんな気持ちになるか。そんな目にあったらちょっとたまらんですよね。
繰り返しますが、技術に対して不誠実な人は、人に対しても不誠実です。




多分ね。